数珠の意味 数珠は念珠ともいい、仏様に合掌礼拝する時、数珠を手にかけます。数珠は、仏教徒であることを象徴しているものといえます。 数珠のはじまりは、インドで、中国、朝鮮、チベット、日本の北方仏教に普及しました。数珠の基本の数は百八。これを基本として、五十四、二十七などの数の数珠が使われます。人間には百八の煩悩があるといわれています。玉一個ずつが百八の煩悩を司る仏様であるので、人間のあらゆる煩悩を数珠が引き受けてくれます。ですから、古来より、身を護るための厄除けのお守りとしての役割があります。又、念仏や仏名を唱える回数を数える計算機の役目も持ち合わせています。 仏教徒であるならば、いつも数珠を携帯し、仏様への謝念を表し、信仰のあかしとしましょう。
数珠の種類 数珠の玉には、種子、木玉、石玉などが使われますが、お釈迦様に縁の深い菩提樹の種子が最高とされています。菩提樹には、天竺、鳳眼、龍眼、星月、金剛などの種類があります。その他むくろじ、杏、梅などの種子、また木玉には、沈香、紫檀、黒檀、紅梅、桑などがあります。石玉では、水晶、めのう、ひすい、その他象牙、ガラス、プラスチックがあります。数珠の種類は非常に多く、一般的に用いるものは、双輪や片手持のものです。僧侶、修行者の用いる特別なものもあります。
数珠のかけ方 数珠は何のためにかけるのかというと、百八つの汚れた心を清浄にするためにかけるのです。ふだん持ち歩くときは、左手の手に持ちます。合掌する時は、両手に数珠をかけます。房は下に垂れ下がるようにします。焼香の時には、数珠を左手に持ちかえ、右手で焼香します。
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上州屋 |
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