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仏壇の見方 仏壇は、お寺のミニチュアとして様々な工芸的価値を加えて作られています。ですから、建築物を評価するのに似ています。一般的に家を選ぶ基準として、土地・地形・環境は別として、【1】素材の使われ方【2】その仕事のよしあし【3】設計的な間取り・外観・美しさ等を見て評価します。まさに仏壇も上記の【1】【2】【3】がポイントとなります。 【1】素材の使われ方 仏壇によく使われる唐木と呼ばれる天然素材(例えば、黒檀、紫檀・・・)には、20以上の種類があります。天然素材ですから、自生している量の少ないものは、木材価格も上がり、仏壇の値段にも反映されます。しかし、どの素材が丈夫で良いということはありません。 【2】仕事のよしあし 【3】設計的な間取り・外観・美しさ
仏壇の種類 仏壇の種類は、大きく分けて金仏壇(漆塗金仏壇)と唐木仏壇(生地仏壇)の2種類を基本に、台つきのもの、上置きのもの、関東仏壇、家具調仏壇などがあり、さらに大きさも近年の住宅事情を考慮した大型・中型・小型に分けることができます。唐木仏壇の材質は、黒檀、紫檀をはじめ、欅、胡蝶、桜、鉄刀木・黒柿・黄金丹などが使用され、荘重な生地のツヤを生かした仏壇です。きらびやかな装飾はありませんが、落ち着きのある仕上りになっています。
仏壇の選び方 仏壇は、家族団らんの中心で全員が親しみやすく、しかも荘厳さが保てる場所におまつりするものです。基本的には、朝夕のおまいりが清々しい気持ちでできる風通しの良い、直射日光が当たらない、湿気の少ない場所が最適です。仏間の広さは、仏壇を安置する部屋の広さなど参考に、三尺、一間など半間以上ならば大型仏壇、半間スペースなら標準型仏壇、仏間がなく、タンスの上などに安置したいならば上置型仏壇、また下段を家具として共用をお考えでしたら、関東仏壇や家具調仏壇をお選びください。
まつり方一例(真言宗)
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上州屋 |
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