成田山本行院の開祖、石川照温上人(一心坊)は、両眼を失明し、 前途の希望を失い何度も自殺を試みますが、遂に果たされません でした。それは神仏が未だ己を見捨て給わぬ為であると信じ、成 田山新勝寺にて苦行の末、両眼が見える様になったのであります。 そして、不動明王の偉大な御威徳、大慈悲に、一生を明王の為に 捧げることを誓います。 その後、諸国巡歴の旅の途中、川越通町八幡神社境内に不動堂を 建立し、ご本尊は成田山新勝寺の不動尊のご分霊を安置しました。 嘉永6年、空堂となっていた久保町(現在の地)に本行院を再興 し、前記のご本尊を奉還しました。 |