●歴史を刻む弁財天当寺内に旧川越史跡の弁財天があり、遠く室町時代に時の地頭が、法華経を小石に書写し、塚を築いて、弁財天をまつって守護神としたのが始まりです。その後、長禄元年太田道灌公が、川越城を築城する際に弁財天の社が、川越城の裏鬼門に向いていることから、鬼門除けの守護神として、尊崇(信仰)が厚かったと伝えられております。 現在でも、弁財天は開運、商売繁盛、弁舌、芸術、財神、延寿の神として、ご利益があり、小江戸川越七福神の霊場としても参詣者が多く訪れます。ご縁日は毎月一日です。 |
●伝統ある「ほうろく灸」毎年、土用丑の日には、伝統行事の一つとして、恒例の「ほうろく灸」が行われます。この「ほうろく灸」の由来は昔、炎天下で暑さ負けした武将が、カブトの上から灸をすえたところ、たちどころに全快したと伝えられ、明治に入ってから、当地の伝統行事として続けられています。素焼きのほうろく皿を頭にのせ、大きなもぐさに火をつけてもらい、「心頭滅却すれば・・・」と我慢すれば、暑気あたり、頭痛の病に効能あらたかなるものがあり、東京方面をはじめ近郷近在からの参詣で早朝からにぎわいが続きます。(「ほうろく灸」は、毎年土用丑の日、午前五時から正午まで行われます。なお、この「ほうろく灸」は、NHKテレビにも放映されました。) |
●妙昌寺富士眺望之図(江戸時代)その昔、妙昌寺高台からの富士山の眺望は、市内第一と言われ、広く歌にも歌われるほどでした。しかし、今は当時の面影が見られないことは残念です。 |